会長挨拶

会長挨拶

 

日本RNAi研究会(JARI:Japanese Association for RNA interference )は、RNAiライブラリーやshRNAライブラリーの構築とその利用方法などの技術的な交流の場として作られたコンソーシアムであるBICの会を前身として、2008年に設立されました。それまで、2001年からRNAiライブラリーの構築、shRNAライブラリーの利用方法や技術的な問題点に関して国内の25を超える研究グループで構成されていました。日本国内の研究者を中心にそれらの研究者が使用する研究ツールの使用経験とそれに関わるごく一部の企業との技術的な交流の会で製薬企業などが参加できない会でした。

本会は、その壁を取り払うとともに、大学などの研究者、試薬機器企業、製薬企業の研究者がうまく融合してそれぞれの目的達成のための技術交流と発展を目指しています。

例会では、RNAiに関する様々なテーマについて研究を行っている第一線の研究者をお呼びし最新のRNAi研究の情報をお話ししていただき、フロアーの参加者と討論できる場を提供して参ります。また、これまでの学会や研究会のようなそれぞれの研究の成果の発表の場をのみを中心としただけの会ではなく、アカデミア研究者、研究ツール開発企業および製薬企業の研究者が一体となって、技術的な問題の解決や新しい技術の開発を行い日本独自の技術開発に結びつけようとするものです。

 具体的には、ツールを開発している企業の技術提供セミナー、ツール開発企業とのコラボレーションによる研究ツールの利用、研究会専用の技術交流ホームページを用いた大学等研究者、各企業技術者、製薬企業などの研究者での交流を通して、研究者がもつ様々な問題点や疑問点を解決していくことを目指していく会です。このような取り組みは、大学などの研究者の中でも実際に行う学生、大学院生、ポスドクなどの若手の技術的な育成にもつながるものと考え、積極的に取り組んでいるところです。

 また、近年マイクロRNAなどの小さな核酸は、抗体医薬品に次ぐ次世代の核酸医薬品として全世界で注目されています。多くの製薬企業が、siRNAからマイクロRNAへの核酸医薬へシフトするなど、大きな注目を集めています。日本RNAi研究会の会員の中には、これらのシーズをもつ研究者も多く集まり、核酸医薬への発展をめざしています。核酸創薬研究会分科会も立ち上がり、日本から核酸医薬品を創出する拠点形成をめざしています。研究者のみならず、知財関係の方にも参画頂きながら、近未来の創薬をめざす研究会でもあります。

 創薬以外では、疾患の診断でもマイクロRNAは重要視されており、癌、成人病など社会が抱えている疾患の多くの診断にマイクロRNAが有用であることがわかってきています。さらに、マイクロRNAは、エクソソームと呼ばれる膜小胞に包まれて、体液の中に放出されることもわかってきました。体液中のエクソソームを介してマイクロRNAが、違う組織の細胞に移動できるわけです。マイクロRNAを中心に、基礎研究から臨床研究にいたるまで、今大きく変わろうとしています。
   日本RNAi研究会は、今後様々な分野で重要視されることが世界的に注目されているRNAiに関する研究を、分野を問わず交流し、新たな共同研究の架け橋、新しい技術の開発、そしてそれらの成果を社会的に還元できる基盤づくりとして皆様と研究を進めたいと思っています。

 

皆さんも研究会に参加して、日本のRNAiの世界を広げていきましょう。

 

日本RNAi研究会 会長 田原 栄俊

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